「ツタンカーメン王は最大のピラミッドを持っていたのか?」という疑問に対する答えは、ノーです。実は、エジプト最大のピラミッドは、ツタンカーメン王よりもはるかに古い時代のファラオによって建てられたものなのです。
世界最大のピラミッドはクフ王のもの
エジプト最大、そして世界最大のピラミッドとして知られているのは、ギザの大ピラミッドです。この壮大な建造物は、エジプト第4王朝のファラオであるクフ王のために建てられました。
ギザの大ピラミッドは、建設当時の高さが約146メートルにも及び、数千年前から今日に至るまで「世界で最も高い建造物」として記録され続けてきた、人類史上屈指の記念碑的建築です。約230万個もの巨大な石块が積み重ねられており、その精密な構造と規模は、現代の技術をもってしても再現が難しいと言われています。
では、ツタンカーメン王の墓はどこにある?
ツタンカーメン王は、クフ王の時代からおよそ1000年後に活躍した新王国時代(第18王朝)のファラオです。この時代になると、王の埋葬方法は大きく変わり、もはやピラミッドは建てられなくなっていました。
代わりに、ツタンカーメン王はナイル川西岸の王家の谷(ヴァレー・オブ・ザ・キングス)にある岩を掘削して作られた地下墓に葬られました。1922年にイギリスの考古学者ハワード・カーターによって発見されたこの墓は、黄金のマスクをはじめとする膨大な副葬品がほぼ無傷の状態で残されており、世界中に大きな衝撃を与えました。
まとめ
つまり、最大のピラミッドを持っていたのはクフ王であり、ツタンカーメン王はピラミッドではなく、豪華な副葬品で知られる王家の谷の墓で永眠しているのです。「黄金の王」として有名なツタンカーメンですが、その名声は墓の豊かな宝物によるものであり、巨大なピラミッドによるものではないという点は、古代エジプト史を学ぶ上で興味深いポイントといえるでしょう。