歴史上の人物

ダゴベルト3世(699年~715年)

ダゴベルト3世(699年~715年)

ダゴベルト3世は、フランク王国メロヴィング朝の国王であり、先代の王シルデベール4世の息子として生まれました。父王の死後、まだ幼少であった彼が王位を継承します。

後見者・ピピン2世の影響下での治世

ダゴベルト3世の治世において、王国の実権は宮宰(マイヨール・ド・パレ)であるピピン2世、すなわち「ヘルスタルのピピン」が掌握していました。ダゴベルト3世はこの強力な後見者の支配のもとで、ブルグントとネウストリアの両地域を名目上統治することとなりました。

しかし、実際の政治的な決定権はピピン2世の手にあり、ダゴベルト3世自身が主体的に政治に関与することはほとんどありませんでした。これは、メロヴィング朝末期に典型的に見られる「怠惰王(rois fainéants)」と呼ばれる傀儡君主の姿であり、カロリング家が台頭していく過渡期を象徴する存在といえます。

治世の終わり

ダゴベルト3世は715年に死去し、王位はキルペリク2世が継承しました。彼の死後もフランク王国では宮宰たちによる権力闘争が続き、やがてカール・マルテルへと権力が移っていくことになります。