歴史上の人物

ウェンドーバーのロジャーはジョン王をどう評価したのか?

ウェンドーバーのロジャーはジョン王をどう評価したのか?

13世紀イングランドの歴史家であるウェンドーバーのロジャー(Roger of Wendover)は、ジョン王に対して極めて否定的な見解を持っていたことで知られています。彼はしばしばジョン王を批判し、暴虐で不正義な支配者として描き出しました。

『歴史の花』に記されたジョン王の悪政

ロジャーの主著である『歴史の花』(Flores Historiarum)には、ジョン王の悪政を示す数多くの事例が記録されています。具体的には、以下のような点が挙げられます。

・イングランド諸侯(バロン)との激しい対立
・教会との紛争や聖職者への圧迫
・度を越した重税の賦課

マグナ・カルタ調印への影響

ロジャーの見解によれば、ジョン王のこうした専横的な統治こそが、1215年のマグナ・カルタ(大憲章)調印の直接の引き金となったとされています。マグナ・カルタは王権に制約を課し、イングランド臣民の権利を守る重要な文書として、後世の立憲政治の礎となりました。

このようにロジャーにとってジョン王は、王権の濫用がもたらす危険性を象徴する存在であり、彼の歴史記述はジョン王への強い批判精神に貫かれています。