歴史上の人物

コーンウォール公爵軽歩兵(DCLI)の部隊章とは?各大隊の徽章の違いを徹底解説

コーンウォール公爵軽歩兵(DCLI)の部隊章の概要

コーンウォール公爵軽歩兵(Duke of Cornwall's Light Infantry、略称:DCLI)は、イギリス陸軍に所属していた歴史ある軽歩兵連隊です。同連隊の各大隊に共通する意匠として、銀色仕上げのビューグル(角笛)が用いられ、その上方には連隊の標語「Quo Fata Vocant」(ラテン語で「運命の導くところへ」の意)が配されています。

大きな特徴は、下方の巻物(スクロール)に刻まれる戦闘名誉(バトル・オナー)が大隊ごとに異なる点です。以下、各大隊の制帽徽章・衿章・肩章の詳細を見ていきましょう。

第1大隊

  • 制帽徽章:銀色仕上げのビューグルを中央に、その上方に標語「Quo Fata Vocant」(運命の導くところへ)、下方には戦闘名誉「Minden(ミンデン)」を記した巻物。徽章の頂部には王冠が据えられています。
  • 衿章:銀色仕上げのビューグルに、上方に標語「Quo Fata Vocant」、下方に戦闘名誉「Minden」を記した巻物。
  • 肩章:「DCLI」

第2大隊

  • 制帽徽章:銀色仕上げのビューグルを中央に、上方に標語「Quo Fata Vocant」、下方には戦闘名誉「South Africa(南アフリカ)」を記した巻物。徽章の頂部には王冠が据えられています。
  • 衿章:銀色仕上げのビューグルに、上方に標語「Quo Fata Vocant」、下方に戦闘名誉「South Africa」を記した巻物。
  • 肩章:「DCLI」

第3大隊

  • 制帽徽章:銀色仕上げのビューグルを中央に、上方に標語「Quo Fata Vocant」、下方には戦闘名誉「Taku Forts(大沽砲台)」を記した巻物。徽章の頂部には王冠が据えられています。
  • 衿章:銀色仕上げのビューグルに、上方に標語「Quo Fata Vocant」、下方に戦闘名誉「Taku Forts」を記した巻物。
  • 肩章:「DCLI」

第4大隊

  • 制帽徽章:銀色仕上げのビューグルを中央に、上方に標語「Quo Fata Vocant」、下方には第一次世界大戦の戦闘名誉「Somme(ソンム)」を記した巻物。徽章の頂部には王冠が据えられています。
  • 衿章:銀色仕上げのビューグルに、上方に標語「Quo Fata Vocant」、下方に戦闘名誉「Somme」を記した巻物。
  • 肩章:「DCLI」

第5大隊

  • 制帽徽章:銀色仕上げのビューグルを中央に、上方に標語「Quo Fata Vocant」、下方には東アフリカ戦線での戦闘名誉「Mombasa(モンバサ)」を記した巻物。徽章の頂部には王冠が据えられています。
  • 衿章:銀色仕上げのビューグルに、上方に標語「Quo Fata Vocant」、下方に戦闘名誉「Mombasa」を記した巻物。
  • 肩章:「DCLI」

戦闘名誉(バトル・オナー)の背景

徽章に刻まれた戦闘名誉は、それぞれの歴史的な戦役に由来します。「Minden」は七年戦争中の1759年のミンデンの戦い、「South Africa」はボーア戦争、「Taku Forts」は中国における大沽砲台の攻略戦、「Somme」は第一次世界大戦のソンムの戦い、「Mombasa」は第一次世界大戦の東アフリカ戦線に関わる名誉です。

このように、コーンウォール公爵軽歩兵の徽章は、基本デザインこそ共通しているものの、大隊ごとに刻まれた戦闘名誉によって識別が可能となっており、収集品や軍装研究において重要な鑑定ポイントとなっています。