1616年、世界文学に残る大きな損失
1616年は、世界文学史上特別な年として記憶されています。この年、イギリスを代表する劇作家ウィリアム・シェイクスピアと、スペインの文豪ミゲル・デ・セルバンテスという、それぞれの国の文学を牽引した二人の偉大な作家が相次いでこの世を去りました。
ウィリアム・シェイクスピア(1564年~1616年)
英語文学史上最高の作家の一人とされるシェイクスピアは、1616年4月23日、52歳で亡くなりました。『ハムレット』『ロミオとジュリエット』『マクベス』など数多くの名作戯曲を残し、その作品は400年以上経った今日でも、世界中の舞台で上演され続けています。
ミゲル・デ・セルバンテス(1547年~1616年)
一方、不朽の名作『ドン・キホーテ』の作者として知られるセルバンテスも、同じく1616年4月23日にスペインのマドリードで死去しました。享年52歳。『ドン・キホーテ』は近代小説の先駆けとされ、世界文学史上最も影響力のある作品の一つと高く評価されています。
同じ日付、しかし暦の違いで
興味深いことに、当時イギリスではユリウス暦が、スペインではグレゴリオ暦が使用されていたため、両者の実際の死亡日には約10日のずれがあるとされています。それでも「同じ4月23日に亡くなった二人の文豪」という事実は、文学史における象徴的な出来事として語り継がれています。
二人の死は、それぞれの国の文化にとって計り知れない損失となりましたが、彼らが残した作品は時代を超えて読み継がれ、今なお世界中の人々に愛されています。ユネスコはこのゆかりにちなみ、4月23日を「世界図書・著作権デー」に制定しました。