アメリカ合衆国サウスダコタ州のブラックヒルズにそびえ立つ巨大な大統領顔像で知られるマウント・ラシュモア。その壮大な記念碑を手がけたのは、実は建築家ではありません。
設計者は彫刻家ガットゾン・ボーグラム
マウント・ラシュモアの計画とデザインを主導したのは、デンマーク系移民の息子として生まれたアメリカの彫刻家ガットゾン・ボーグラム(Gutzon Borglum)です。彼はジョージ・ワシントン、トーマス・ジェファーソン、セオドア・ルーズベルト、エイブラハム・リンカーンという4人の大統領の顔を山肌に刻むという大胆な構想を立てました。
工事は1927年に始まりましたが、花崗岩の岩盤にダイナマイトを使用しながら細部を彫り上げるという前例のない試みだったため、完成までには長い歳月と多大な労力が必要でした。
息子リンカーン・ボーグラムが完成させた
残念ながら、ガットゾン・ボーグラムは1941年3月に亡くなり、プロジェクトの完成を見ることはできませんでした。そこで事業を引き継いだのが、彼の息子であるリンカーン・ボーグラム(Lincoln Borglum)です。父の構想をもとに作業を続け、同年10月についに記念碑を完成させました。
まとめ
マウント・ラシュモアは建築家による設計ではなく、彫刻家ガットゾン・ボーグラムがデザインし、息子のリンカーン・ボーグラムが完成させた作品です。14年の歳月をかけて父子二代にわたり実現されたこの巨大彫刻は、今日でもアメリカの歴史と精神を象徴する国民的なランドマークとして、世界中から数百万人規模の観光客を惹きつけ続けています。