火薬陰謀事件とは
火薬陰謀事件(Gunpowder Plot)は、1605年にイングランドで発覚した、カトリック教徒による国王ジェームズ1世暗殺計画です。議会開会式に合わせてウェストミンスター宮殿の地下に大量の火薬を仕掛け、国王や議員たちを一挙に爆破しようとしましたが、実行直前に露見して失敗に終わりました。
陰謀に関わった10人
火薬陰謀事件には、主に以下の10人が関わったことが知られています。
1. ロバート・ケイツビー(Robert Catesby)
陰謀の首謀者。熱心なカトリック教徒であり、計画全体を主導した中心人物でした。
2. トマス・パーシー(Thomas Percy)
ノーサンバーランド伯の親族で、火薬を貯蔵する宮殿内の地下室を借りるなど、準備段階で重要な役割を果たしました。
3. ガイ・フォークス(Guy Fawkes)
最も有名な陰謀者。火薬の番人として現場に残り、逮捕された人物です。彼の名前にちなんだ「ガイ・フォークス・デー」は今も英国で祝われています。
4. ジョン・ライト(John Wright)
ケイツビーの幼馴染で、剣術の名手として知られていました。
5. トマス・ウィンター(Thomas Wintour)
計画の初期段階から参加し、大陸側からの支援要請などを担当しました。
6. ロバート・キーズ(Robert Keyes)
火薬の管理・輸送を担当した一人です。
7. トマス・ベイツ(Thomas Bates)
ケイツビーの使用人で、計画の詳細を知るようになった後、共犯者として加わりました。
8. アンブローズ・ロークウッド(Ambrose Rokewood)
裕福なカトリック教徒で、馬や資金の調達などで陰謀を支援しました。
9. クリストファー・ライト(Christopher Wright)
ジョン・ライトの弟で、兄弟そろって陰謀に加わりました。
10. フランシス・トレシャム(Francis Tresham)
最も遅く加わった陰謀者の一人。カトリック貴族に宛てた匿名の警告状が、陰謀発覚のきっかけになったとされています。
陰謀のその後
1605年11月5日、ガイ・フォークスが火薬とともに地下室で逮捕され、計画は未遂に終わりました。ケイツビーら一部の陰謀者は逃走の末、スタッフォードシャーでの包囲戦の中で死亡しました。残りのメンバーは捕らえられ、裁判の後、1606年1月に処刑されています。
現在でもイングランドでは毎年11月5日に「ガイ・フォークス・デー(篝火の夜)」と呼ばれる記念日があり、花火大会やかかしを燃やす行事が行われています。