アメリカのシルバーダラー(1ドル銀貨)に刻まれた小さな英字は「ミントマーク(mint mark/鋳造所マーク)」と呼ばれ、その硬貨がどこの造幣局で鋳造されたかを示しています。コレクターにとっては希少性や価値を見極めるうえで非常に重要なポイントです。
結論から言うと、サンフランシスコ造幣局で鋳造されたシルバーダラーには「S」のミントマークが存在します。その位置は硬貨の種類によって異なりますが、多くの場合裏面(リバース)の下部に刻まれています。
「S」ミントマークの位置
モーガンダラー(1878年〜1921年)
裏面のワシ(鷲)の真下、「DOLLAR」の文字のすぐ上あたりに小さく刻まれています。月桂樹の葉の飾りとの間に位置するため、慣れないうちは見つけにくいこともあります。拡大鏡を使うと確認しやすくなります。
ピースダラー(1921年〜1935年)
こちらも裏面にあります。ワシが止まっている岩の下、下部リム近くの「ONE」の文字の上あたりに「S」が打たれています。
造幣局別・ミントマーク早見表
- 表示なし(P扱い):フィラデルフィア造幣局(ペンシルベニア州)
- S:サンフランシスコ造幣局(カリフォルニア州)
- O:ニューオーリンズ造幣局(ルイジアナ州)
- CC:カーソンシティ造幣局(ネバダ州)…1870年〜1893年に鋳造
- D:デンバー造幣局(コロラド州)…1906年以降に鋳造
- W:ウェストポイント造幣局(ニューヨーク州)…現代の記念銀貨などに使用
19世紀から20世紀初頭にかけては、カーソンシティやデンバーで鋳造された銀貨にミントマークが打たれ、現在ではウェストポイント製の硬貨に「W」が刻まれるのが一般的です。フィラデルフィア製の古い銀貨には、ミントマーク自体が存在しない点にも注意しましょう。
まとめ
シルバーダラーの「S」ミントマークは、裏面の下部を探すのが基本です。モーガンダラーならワシの下・「DOLLAR」の上、ピースダラーなら「ONE」の文字の上あたりにあります。ミントマークの有無や種類によって評価額が大きく変わることもあるため、お手持ちの銀貨をチェックする際の参考にしてください。