10セント硬貨の肖像は女性?その正体はルーズベルト大統領
アメリカの10セント硬貨(ダイム)に描かれた肖像を、一見すると女性だと思われる方も少なくありません。しかし、この肖像の正体は第32代アメリカ大統領であるフランクリン・D・ルーズベルト(Franklin Delano Roosevelt)です。左向きの横顔が柔らかい印象を与えるため、女性と間違えやすいのです。
この「ルーズベルト・ダイム」と呼ばれる硬貨について、基本スペックから発行の歴史、そしてコレクター市場での価値まで詳しく解説します。
ルーズベルト・ダイムの基本スペック
- 素材:白銅(銅75%、ニッケル25%)
- 重量:2.268グラム(0.080トロイオンス)
- 直径:17.91ミリ(約2/3インチ)
- 厚さ:1.35ミリ(0.053インチ)
- 縁(へり):ギザギザ模様(リード加工)
- 表面:左向きのルーズベルト大統領の肖像、「LIBERTY」「IN GOD WE TRUST」の文字
- 裏面:オリーブの枝とオークの枝に囲まれた松明、「UNITED STATES OF AMERICA」「E PLURIBUS UNUM」「ONE DIME」の文字
発行の歴史:1946年から現在まで
ルーズベルト・ダイムは1946年、ルーズベルト大統領の死去直後に流通を開始しました。1916年から発行されていた「マーキュリー・ダイム」の後継として登場したもので、実在の人物の肖像が描かれた唯一のダイムでもあります。
現在も製造が続けられており、アメリカで最も一般的に流通している硬貨の一つです。
ルーズベルト・ダイムの価値はいくら?
通常のルーズベルト・ダイムの額面価格は0.10ドル(10セント)です。しかし、一部の年号やミントマーク(造幣局記号)を持つものは、コレクター市場で10セントを大きく上回る価値を持つことがあります。
特に1946年や1947年に鋳造された初期のルーズベルト・ダイムは、発行数が少なく希少性が高いため、10ドル以上で取引されることもあります。
価値の高いルーズベルト・ダイムの年号一覧
- 1946-D:約10〜20ドル
- 1946-S:約15〜35ドル
- 1947-D:約15〜30ドル
- 1947-S:約25〜50ドル
- 1948-D:約10〜25ドル
- 1948-S:約15〜30ドル
- 1949-D:約10〜20ドル
- 1949-S:約15〜25ドル
- 1950-D:約10〜20ドル
- 1950-S:約15〜25ドル
※「D」はデンバー造幣局、「S」はサンフランシスコ造幣局で鋳造されたことを示すミントマークです。
手元の硬貨をチェックするポイント
これらの価値は硬貨の保存状態(グレード)によって変動します。未使用に近い美品ほど高く評価される傾向があります。古い10セント硬貨をお持ちの場合は、まず年号とミントマークを確認してみるとよいでしょう。思わぬプレミアム価値が見つかるかもしれません。