歴史上の人物

1854年の10セント硬貨(ダイム)に描かれている人物は誰?

1854年に鋳造されたアメリカの10セント硬貨(ダイム)には、表面・裏面それぞれに象徴的なデザインが施されています。この硬貨は「座る自由の女神(シーテッド・リバティ)」シリーズに属し、1837年から1891年まで長く製造されました。

表面のデザイン:岩に座る自由の女神

表面(オモテ)には、若い女性として表現された自由の女神(Liberty)が岩に腰掛けている姿が描かれています。女神は流れるような衣装をまとい、頭上に自由の帽子を載せた杖を手にしており、自由と独立の精神を象徴する意匠となっています。

裏面のデザイン:「ONE DIME」と花輪

裏面(ウラ)には、植物の葉で編まれた花輪(リース)が中央の「ONE DIME」の文字を囲むデザインが採用されています。花輪の中には額面を示す「ONE DIME」の文字と、鋳造年である「1854」の年号が刻まれています。

1854年版ならではの特徴

1854年のダイムを見分けるポイントとして、年号の左右に小さな矢印が添えられている点が挙げられます。これは1853年から1855年頃にかけて銀の含有量が引き下げられたことを示す標識であり、当時の貴金属価格の変動を反映したものです。収集家の間では、この矢印の有無が鑑定や価値評価の重要な要素となっています。