歴史上の人物

1959年の小麦ペニー(ホイート・セント)の見た目とデザイン特徴を徹底解説

1959年発行の1セント硬貨(ペニー)は、アメリカの収集家の間で「小麦ペニー(ホイート・セント)」と呼ばれるシリーズに関わる年です。ここでは、その表面と裏面それぞれのデザイン特徴を詳しくご紹介します。

表面(オブバース)のデザイン

表面には、左向きの横顔で描かれたエイブラハム・リンカーン大統領の肖像が配されています。この肖像デザインは1909年の発行開始以来受け継がれているものです。

リンカーンの頭部上方には、アメリカの国のモットーである「IN GOD WE TRUST(我ら神を信ず)」が刻まれています。

さらに、硬貨の左側の縁の近くには「LIBERTY(自由)」の文字が配置され、右側の縁の近くには発行年である「1959」が刻印されています。

裏面(リバース)のデザイン

裏面には、下部で小さな結び目によって束ねられた2本の麦の穂があしらわれています。この麦の意匠こそが、「小麦ペニー」という愛称の由来となっています。

硬貨上部の中央、麦の穂の間には額面を示す「ONE CENT(1セント)」が刻まれています。

また、上側の縁に沿って弧を描くように「UNITED STATES OF AMERICA(アメリカ合衆国)」が、下側の縁に沿って同じく弧状に「E PLURIBUS UNUM(多数より一つ)」が刻印されています。

収集家が知っておくべき注意点

実は、麦の穂が描かれた裏面デザインは1958年をもって終了し、1959年からはリンカーン記念館をあしらった新デザインへと切り替わっています。そのため、正規に鋳造された1959年の小麦ペニーは存在しないとされており、市場に出回っている同様のコインは偽造や加工品の可能性が高い点に十分な注意が必要です。

中でも有名なのが「1959-D小麦ペニー」で、デンバー造幣局のミントマークを持つこのコインは幻の存在とされ、真贋が確認された例はごくわずかしかありません。高額での取引が提案された際には、専門機関による鑑定を受けることを強くおすすめします。