「ジョン・F・ケネディの銀貨はいくらなのか?」と検索する方は少なくありませんが、まず押さえておきたい重要な事実があります。それは、ケネディ大統領の肖像が入った「銀ドル(シルバーダラー)」硬貨は存在しないという点です。
ケネディの銀ドルが存在しない理由
ケネディ政権期(1961年〜1963年)には、アメリカでは一切銀ドルが鋳造されていませんでした。実際、アメリカで流通用に鋳造された最後の銀ドルは、1935年のピースダラーです。つまり、ケネディ大統領の在任中に銀ドルが作られることはなかったのです。
もし「ケネディの銀ドル」を売り込む業者や出品者を見かけたら、偽物や誇大広告の可能性が高いため注意が必要です。
代わりに存在するのは「ケネディ・ハーフダラー」
ケネディの肖像が刻まれた銀貨として実際に存在するのは、50セント硬貨であるケネディ・ハーフダラーです。悲劇的な暗殺事件を受けて、1964年から発行されました。価値は発行年によって大きく異なります。
1964年製:銀含有率90%
初年度の1964年製ケネディ・ハーフダラーは、銀含有率90%の本物のシルバーコインです。銀地金としての価値があり、おおよそ10〜20ドル程度で取引されています(状態や当時の銀相場により変動します)。未使用に近い美品であれば、さらに高い評価となることもあります。
1965年〜1970年製:銀含有率40%
1965年から1970年までに鋳造されたハーフダラーは、銀価格の高騰を受け、銀含有率が40%に引き下げられました。価値はおおよそ3〜6ドル程度が目安です。
1971年以降:一般流通品は銀なし
1971年以降に一般流通したケネディ・ハーフダラーには銀が含まれておらず、額面の50セント前後の価値にとどまります。ただし、コレクター向けに販売されたプルーフ貨や特別記念版の中には、銀を含むものも存在します。
まとめ
ジョン・F・ケネディの「銀ドル」は存在せず、アメリカ最後の銀ドルは1935年鋳造のピースダラーです。ケネディゆかりの銀貨をお探しなら、1964年製(銀90%)または1965〜1970年製(銀40%)のケネディ・ハーフダラーが該当します。手元にある場合は、発行年を確認し、銀相場を踏まえた上で信頼できるコイン店や買取業者に査定を依頼するのがおすすめです。