1942年に鋳造されたアメリカの10セント硬貨(ダイム)は、通称「マーキュリー・ダイム」と呼ばれるシリーズに属する、90%の銀を含む美しい銀貨です。この記事では、その表面・裏面のデザインや基本情報、収集家にとっての魅力について詳しくご紹介します。
表面(オーバース)のデザイン
- 左向きの「翼のある自由の女神」が描かれている
- 上部に「LIBERTY(自由)」の文字
- 下部に鋳造年「1942」
- 左側面に「IN GOD WE TRUST(我らは神を信ずる)」の銘
翼の生えた頭部は一見ローマ神話の神メルクリウス(マーキュリー)のように見えることから「マーキュリー・ダイム」の愛称で親しまれていますが、実際には自由を象徴する翼帽をかぶったリバティ像です。
裏面(リバース)のデザイン
- 束桿(ファッセス:斧と棒を束ねた権威の象徴)にオリーブの枝が重ねられた図柄
- 上部に「UNITED STATES OF AMERICA」
- 下部に額面の「ONE DIME」
- 周囲に「E PLURIBUS UNUM(多数より一つ)」の標語
基本スペック
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 素材 | 銀90%・銅10% |
| 重量 | 約2.5g |
| 直径 | 約17.9mm |
| デザイナー | アドルフ・A・ワインマン |
| 鋳造期間 | 1916年~1945年 |
収集家が注目するポイント
マーキュリー・ダイムは1916年から1945年まで鋳造されたシリーズで、1942年はその終盤にあたる発行年です。同年はフィラデルフィア(ミントマークなし)、デンバー(D)、サンフランシスコ(S)の3つの造幣局で鋳造されました。中でも「1942/1」と呼ばれる年号打ち直しエラー品は希少性が高く、高額で取引されることで知られています。また、銀含有量が90%と高いため、シルバー価格の面からも価値を持つコインとして人気があります。