アメリカの1セント硬貨(ペニー)を見ると、日付の下に小さな文字が刻印されていることがあります。これは「ミントマーク(mint mark/造幣局マーク)」と呼ばれるもので、その硬貨がどこの造幣局で製造されたかを示す記号です。
主なミントマークと対応する造幣局
現在アメリカには複数の造幣局があり、それぞれ以下のアルファベットで表されます。
- P:フィラデルフィア造幣局(Philadelphia Mint)
- D:デンバー造幣局(Denver Mint)
- S:サンフランシスコ造幣局(San Francisco Mint)
- W:ウェストポイント造幣局(West Point Mint)
各造幣局の役割
フィラデルフィア造幣局は、アメリカ最古の造幣局であり、流通用硬貨の多くを製造しています。なお、1980年以前の一部のコインや、初期のペニーにはミントマークが刻されていない場合もありますが、その多くはフィラデルフィア製です。
デンバー造幣局も流通用硬貨の大量生産を担っており、「D」マークのついたペニーは非常に一般的に見られます。
サンフランシスコ造幣局は、主にコレクター向けのプルーフ硬貨(鏡面仕上げの特別版)を製造しており、「S」マークがついた硬貨は流通用としては少なく、収集価値が高いものもあります。
ウェストポイント造幣局は貴金属コインの製造が中心ですが、記念硬貨などで「W」マーク入りのペニーが発行されることもあり、こうした硬貨は特に人気が高い傾向にあります。
ミントマークを見る際のポイント
ペニーの場合、ミントマークは日付の真下に位置していることが多いですが、年代によって刻印位置が異なることがあります。同じ年式・デザインでもミントマークの有無や種類によって希少価値が大きく変わるため、コイン収集の世界では重要なチェックポイントとなっています。