クリストファー・コロンブスの服装は、当時のヨーロッパのファッションの影響を受けた、15世紀後半の典型的なスタイルだったと考えられています。ここでは、彼が身につけていたであろう主な衣類や小物について詳しく見ていきましょう。
1. 当時の服装
シャツ
亜麻(リネン)や綿で作られた白いシャツが基本でした。肌に直接触れる下着として着用され、丈は太ももの中間ほどまでありました。
ホーズ(脚衣)
両脚それぞれに履く分離型のストッキングで、膝のすぐ下で結んだガーターで固定するのが一般的でした。
ダブレット
腰から太ももまでの長さの、体にフィットした上着やチュニックです。羊毛、亜麻、絹などで作られ、装飾的な刺繍や縁取りが施されることも多くありました。
ブリーチズ(半ズボン)
腰から膝の少し下までのゆったりとしたズボンで、ウエスト部分と裾はボタンや紐で留められていました。
ケープ(マント)
前が開いた長くゆったりした外衣で、寒さ対策や雨除けのために肩や背中に羽織っていました。
ベルト
衣服を固定するために腰に巻く革製または布製のベルトで、装飾的なバックルが付いていることが多いものでした。
2. 素材と色
コロンブスの服装に使われていた素材は、羊毛、亜麻、絹といった天然素材だったと考えられます。万能で耐久性のある羊毛はアウターに、快適性・通気性・洗濯のしやすさに優れた亜麻は肌着やシャツに好んで使われました。そして絹は、当時非常に価値の高かった贅沢な素材であり、装飾的なディテールやより上質な衣服に用いられていました。
色も中世のファッションにおいて重要な役割を果たしていました。コロンブスの服装にも、当時利用可能だった鮮やかな色彩や豊かな染料が反映されていたことでしょう。茶色、黒、深紅などの暗い色は実用性と耐久性を象徴するものとしてアウターによく使われ、青、緑、黄といった明るい色はアクセントやインナー、縁取りに用いられていました。
3. アクセサリー
コロンブスは服装に合わせて、さまざまな小物類を身につけていたと考えられます。
靴
つま先が尖ったローヒールの革靴が一般的でした。なめし革で作られるか、さまざまな色に染められていました。
帽子
つば付きの柔らかいフェルト帽が主流で、羽根などの装飾が施されることもありました。
短剣や剣
当時の男性は身を守るために、短剣や剣を携帯することが一般的でした。
十字架や宗教的なシンボル
敬虔なカトリック教徒であったコロンブスは、首に十字架をかけたり、衣服に宗教的なシンボルを留めたりしていた可能性があります。
宝飾品
裕福な人々は、貴金属や宝石で作られた指輪、ネックレス、ブローチなどを身につけることがありました。
なお、具体的な衣類やスタイルは、地域やコロンブスの社会的地位によって多少異なっていた可能性がありますが、以上の解説から、15世説から、15世紀後半のヨーロッパの探検家の服装の一端をうかがい知ることができます。