緑色の輝きを放つこの宝石は、古来より中国で広く愛されてきました。人名としての「ジェイド(Jade)」は、イギリスで初めて名付けの名前として登場し、1990年代以降はフランスでも大きな人気を得るようになりました。聖名祝日(名前の日)は6月29日で、聖ペトロの祝日と同じです。
ジェイドという名前の起源と語源
「ジェイド」の語源は、スペイン語の「イハダ(ijada=脇腹の石)」に遡り、さらにその由来はラテン語の「イリア(ilia=脇腹)」にあります。かつてヒスイは、腎疝痛(じんせんつう)から身を守る力を持つ石だと信じられていました。
実は今日に至るまで、それぞれの宝石が特定の病気を治すと信じる人は少なくありません。たとえば、メノウは胃の痛みを和らげ、ブルーサファイアは眼病を癒し事故から守り、ルビーはあらゆる毒への解毒剤として働くとされてきました。こうした信仰は、希少で高価なものには必ず治癒の力が宿ると考えられてきた歴史に由来します。ヨーロッパにコーヒーや紅茶が伝わった当初も、同じように薬効があると信じられていたのです。
ジェイドという名前の使用と人気
イギリスでは1970年代に「ジェイド」が名前として使われ始めました。フランスでも、英語圏の影響を受けて1970年代にこの名前が取り入れられると、たちまち高い人気を集めました。貴石や貴金属の名前に由来する限られた名前のひとつとして、特別な存在感を放っています。なお、この名を持つ、または過去に持っていた有名人は、現時点では確認されていません。
さらに詳しく知りたい方へ
『2000のファーストネームとその歴史』(オメール・エングルベール著、アルバン・ミッシェル、2015年)
『私の名前の本 - ジェイド』(ファースト、2017年)