1695年、プロイセン選帝侯フリードリヒ3世の命により、ベルリンの中心部に王室の砲兵武器庫「アルゼナール(Zeughaus)」が開設されました。この壮麗な建物は19世紀半ばまで軍事施設としての機能を維持していましたが、やがてその役割を終え、軍事博物館へと姿を変えました。以後、1945年まで軍事博物館として利用され続けました。

博物館としての役割に加え、ナチス政権下の時代には、建物の中庭が政権要人たちの国家葬儀の会場としても使用されました。エルヴィン・ロンメル元帥をはじめとする高官たちの葬儀が、ここで厳かに執り行われたのです。

1943年には、ソ連軍から鹵獲した兵器の展示会の際、ヒトラーに対する自爆攻撃による暗殺計画が実行されました。計画では、展示会でヒトラーに解説を行う予定だった大佐が、上着の下に作動式の爆弾を隠し持ち、案内中に爆発させるというものでした。しかし、ヒトラーは会場を訪れたものの展示会を見学することなく立ち去ったため、襲撃は実行されませんでした。
アルゼナールへのアクセス
かつての砲兵武器庫は、現在ドイツ歴史博物館として活用されており、ベルリン中心部の目抜き通り「ウンターデンリンデン」沿いに位置しています。アクセスするには、バス100番線に乗車し、「Staatsoper(国立歌劇場)」停留所で下車するのが便利です。最適な交通手段の組み合わせについては、以下のリンクからご確認いただけます。
開館時間
- 月曜日~日曜日:午前10時~午後6時
ドイツ歴史博物館の見どころ
現在のドイツ歴史博物館では、ローマ時代から中世・近世を経て、1871年のドイツ建国に至るまでの国の歴史全体を網羅した展示が行われています。展示はさらに続きますが、1990年に実現した東西ドイツ再統一をもって完結します。
常設展の観覧は有料となっていますが、入口ホールと国家葬儀が執り行われた中庭は、無料で見学することができます。