歴史物語

ハンブルク・ランゲンホルンに残るSS兵舎 ― ナチス時代の遺構とその現在

1935年、親衛隊(SS)「ゲルマニア」連隊のために、壮麗な兵舎複合施設がハンブルク郊外のランゲンホルンに建設されました。1938年のオーストリア占領と、それに続くアンシュルス(独墺合併)に参加した最初のSS部隊は、まさにここに駐屯していました。さらにこの兵舎は、1940年以降SSの隊列に加わったデンマーク人義勇兵からなる「デンマーク自由軍団」の受け入れ先ともなりました。

ハンブルク・ランゲンホルンに残るSS兵舎 ― ナチス時代の遺構とその現在

この複合施設は、ひとつの小さな町のような造りになっていました。中心には、部隊の管理業務と兵士の宿舎を兼ねた大規模な主棟がそびえ、その周囲には武器庫や訓練場が配置されていました。また、SS将校たちに割り当てられた一戸建て住宅からなる小さな住宅地も併設され、施設全体が完結した機能を持っていました。

第二次世界大戦の終結とナチス・ドイツの敗北後、この複合施設は公立病院へと生まれ変わりました。今日でも外観の建築様式は建設当時のまま保存されていますが、内部は病院という新たな用途に合わせて大きく改修されています。病院の入り口には、この場所の歴史を伝える案内板が設置されており、訪れる人はかつてここで何が行われていたのかを知ることができます。

ランゲンホルンのSS兵舎へのアクセス方法

旧SS兵舎は、ハンブルク市北部に位置するランゲンホルン地区にあります。アクセスするには、地下鉄U1線に乗りKiwittsmoor(キヴィッツモーア)駅で下車してください。駅からは徒歩圏内に兵舎跡が広がっています。