歴史物語

ストーンヘンジの「妹」発見――約5000年前の環状列石「ブルーヘンジ」の謎

英国南部に位置する世界遺産ストーンヘンジから約1.6キロ(1マイル)離れた地点で、ストーンヘンジとよく似た、やや小規模な環状列石(ストーンサークル)が新たに発見されました。この発見を発表したのは、シェフィールド大学の研究チームです。

発見の概要と年代測定

直径10メートルのこの遺構は、土塁に囲まれています。考古学者たちは現在も正確な年代の特定に取り組んでおり、環状列石内で見つかったシカの角を使った放射性炭素(C14)年代測定が、さらなる手がかりをもたらすと期待されています。現時点での推定では、この遺構は紀元前3000年から紀元前2400年の間、つまり約5000年前に造られたと考えられています。

なぜ「ブルーヘンジ」と呼ばれるのか

石自体はすでに失われていますが、27個の柱穴からはドレライト(粗粒玄武岩)の破片が見つかっています。研究者たちは、青みがかった色合いのドレライトの巨石がこれらの穴に立っていたと推測し、この新しい遺構を「ブルーヘンジ(Bluehenge)」と名付けました。実はストーンヘンジを構成する一部の石も同じドレライト製であり、ブルーヘンジの石が後の時代に再利用され、ストーンヘンジの拡張に使われた可能性もあるといいます。

ストーンヘンジとはどんな遺跡か

ストーンヘンジは、円形の土壁の内側に巨大な立ち石で組み上げられた環状構造を持つ、英国南部の先史時代の遺跡です。建設されたのはおよそ紀元前2300年ごろとされますが、その目的については今なお科学者の間でも意見が分かれています。天文的な暦として使われたとする説や、重要な宗教的行事が執り行われた儀礼的な聖地だったとする説などが有力です。

道で結ばれた二つの遺跡

研究チームは、ブルーヘンジがエイボン川からストーンヘンジへと続く道の中継点として、両者を結ぶ役割を果たしていたと推測しています。「ストーンヘンジとブルーヘンジは、それぞれ単独の存在としてではなく、より大きな全体の一部として捉えるべきだろう」と、シェフィールド大学の考古学者たちは結論づけています。

川で結ばれた「生と死の領域」

注目すべきは、ブルーヘンジから土器、動物の骨、食物の残り、火打石の道具などがほとんど出土していない点です。これは人が居住していなかったことを示唆しています。一方、ストーンヘンジからは多くの火葬遺体が見つかっています。こうした状況から、エイボン川が「生者の領域」――上流部で新石器時代の住居跡が発掘されている地域――と、「死者の領域」であるストーンヘンジやブルーヘンジとを結んでいたという仮説が生まれました。

ブルーヘンジそのものの機能はまだ完全には解明されていませんが、何らかの儀礼的な役割を果たしていた可能性が高いとみられます。シェフィールド大学のマイク・パーカー・ピアソン教授は、ブルーヘンジが火葬を行う場所であり、故人の遺体は最終的にストーンヘンジに埋葬されたのではないかと推測しています。

研究チームは2月に、ブルーヘンジに関する詳細な調査結果を発表する予定です。