オランダは国土こそ小さいものの、世界屈指の充実度を誇る美術館・博物館大国です。ゴールデンエイジ(17世紀)の絵画から古代エジプトやローマの遺物まで、歴史や考古学に関心のある旅行者にとって見逃せないスポットが数多く点在しています。この記事では、歴史的・考古学的コレクションで特に名高いオランダの主要ミュージアムを、都市ごとにわかりやすくご紹介します。
アムステルダム:オランダ美術の中心地
リイクス美術館(国立博物館/Rijksmuseum)
オランダを代表する国立博物館。レンブラントの『夜警』やフェルメールの『牛乳を注ぐ女』など、オランダ絵画黄金時代の傑作を一堂に集めています。中世から近世にかけての工芸品、船模型、武器なども充実しており、オランダの歴史を立体的に体感できる施設です。
アラード・ピアソン博物館(Allard Pierson)
アムステルダム大学附属の考古学博物館で、古代エジプト、ギリシャ、ローマ、エトルリアのコレクションが中心。ミイラや古代彫刻など約8万点の所蔵品を誇り、考古学ファンには必見の場所です。
ライデン:考古学研究の聖地
国立古代博物館(Rijksmuseum van Oudheden)
1818年創設のオランダ最古かつ最大の考古学専門博物館。古代エジプト、ギリシャ・ローマ、近東、そしてオランダ先史時代のコレクションを網羅しています。実物大のエジプト神殿複製など、見どころも豊富です。
その他の注目都市とミュージアム
ドレンツ博物館(Drents Museum/アッセン)
先史時代の巨石墓「フネンベッド」で知られるドレンテ州にある博物館。ボグマン(泥炭層から発見された古代人の遺体)や青銅器時代の遺物など、北欧考古学の貴重な資料を展示しています。
フランス・ハルス美術館(ハarlem)
17世紀ハーレム派の巨匠フランス・ハルスの作品を中心に、市民生活や歴史資料も併せて展示。当時の街の様子を伝える貴重なコレクションが揃っています。
観光のヒント
多くのミュージアムではオンライン事前予約が推奨されており、混雑期には入場制限が行われることもあります。また、「Museumkaart(ミュージアムカード)」を利用すれば、全国400以上の施設をお得に巡ることができます。鉄道網が発達しているため、アムステルダムを拠点に各都市への日帰り訪問も十分可能です。
歴史と芸術が織りなすオランダのミュージアム巡りは、旅の記憶をより深く彩ってくれるはずです。ぜひ自分だけの「美術館マップ」を作ってみてください。