歴史物語

USSモニターは北軍(連邦側)の艦だったのか?南北戦争での活躍を解説

USSモニターは北軍(連邦側)に所属していた

USSモニター(USS Monitor)は、アメリカ南北戦争において北軍(連邦=ユニオン側)に所属した装甲艦です。南軍ではなく、北部連邦政府の海軍が就役させた艦であり、南北戦争における海戦の歴史を大きく変えた存在として知られています。

北軍海軍初の本格的な装甲艦

モニターは、北軍海軍が就役させた最初の本格的な装甲艦(アイアンクラッド)でした。従来の木造軍艦とは一線を画す設計で、水面近くまで沈んだ低い船体と回転式砲塔を備えた革新的な艦でした。この独特な構造は「モニター型装甲艦」と呼ばれる新たな艦種の先駆けとなり、後世の軍艦設計に大きな影響を与えました。

ハンプトン・ローズ海戦での歴史的な役割

1862年3月、バージニア州沖で行われたハンプトン・ローズ海戦において、モニターは歴史に残る活躍を果たしました。この海戦でモニターは、南軍海軍の装甲艦CSSヴァージニア(旧北軍フリゲート艦メリマックを改装した艦)と交戦しています。

この対決は史上初の装甲艦同士の海戦として特に有名です。戦闘自体は決着こそつきませんでしたが、モニターがヴァージニアの動きを食い止めたことで、北軍の艦隊や沿岸の拠点が南軍装甲艦による破壊から守られました。

海戦史における転換点

ハンプトン・ローズ海戦を機に、世界各国の海軍は木造軍艦から装甲艦へと移行していくことになりました。その意味で、モニターとヴァージニアの対決は単なる一つの戦いにとどまらず、近代海軍史全体の転換点となった出来事といえます。

まとめ

USSモニターは間違いなく北軍(ユニオン側)の艦でした。北軍海軍初の装甲艦として1862年のハンプトン・ローズ海戦で南軍のCSSヴァージニアと対峙し、史上初の装甲艦同士の海戦を実現させるとともに、近代海戦のあり方を根本から変えた歴史的な軍艦です。