
古代エジプトでは、女性の豊かな黒髪が理想的な美しさの象徴とされていました。しかし、当時行われていた抜け毛対策は、現代の私たちから見ると実に奇想天外なものだったのです。
古代エジプトでも悩まされた脱毛症
数千年前の古代エジプトにおいても、人々は今日とまったく同じようにハゲや脱毛症に悩んでいました。当時の人々にとっても、髪が薄くなっていく現実を受け入れることは、とても辛く苦しいことだったのです。
豊かな髪が持っていた象徴的な価値
数多く残る壁画や彫刻からもわかるように、濃くて健康的な髪を誇示することはエジプト人にとって極めて重要でした。髪には特別な象徴的価値が与えられており、人々はかつらを頻繁に使用するとともに、自前の髪を入念に手入れし、華やかにスタイリングしていたのです。
毛が薄くなったらどうしていた?
それでは、髪が細くなってきた場合、人々はどのように対処していたのでしょうか。
当時の権威ある医師たちは、抜け毛を食い止め、髪に活力を取り戻すためのさまざまな治療法を提案していました。その多くは、現在私たちが研究できるいくつかのパピルス文書に記録されています。中でも最も広く用いられていた処方が、動物の脂肪をベースにした混合物だったのです。
どの動物の脂肪が使われたのか?
特に好んで用いられたのは、猫、ワニ、そしてカバの脂肪でした。これらの動物には特別な力が宿っていると信じられており、その油脂を頭皮に塗り込むことで発毛を促せるという発想に基づいていました。(画像出典:anticoegitto.net)
医学と魔術が密接に結びついていた古代エジプトならではの治療法ですが、髪への強いこだわりという点では、現代の私たちと何ら変わらないのかもしれません。