歴史物語

1938年映画『マリー・アントワネット』の処刑シーン(動画付き)

1938年映画『マリー・アントワネット』の処刑シーン(動画付き)

ノーマ・シアラーがマリー・アントワネットを演じた、1938年の同名映画の一場面。

名作『マリー・アントワネット』のラストシーン

本記事の最後に挿入した動画(youtube.comより)では、1938年の名作映画『マリー・アントワネット』のラストシーン、すなわちフランス元女王の処刑の場面をご覧いただけます。主役を務めたノーマ・シアラーは、この役でアカデミー賞にノミネートされています。なお、フェルセン伯爵役にはタイロン・パワーが扮しました。

歴史的事実と映像のギャップ

この映画の揺るぎない価値と、キャスト陣の多くの才能には疑いの余地がありません。しかし私見によれば、この処刑シーンはやや過度に沈鬱に描かれています。悲劇的な場面ゆえの演出なのでしょうが、これはマリー・アントワネットの非常に誇り高い性格を反映していないように思われます。

実際、後世に伝わる証言によれば、彼女は激しい苦痛と病(慢性的な子宮出血に悩まされていたといいます)によって心身ともに打ち砕かれながらも、最期の瞬間まで尊厳と毅然さ、そして勇気をもって歩み抜くことを決意していた女性でした。

年代記が伝えるマリー・アントワネットの最期

当時の年代記が伝えるところによれば、処刑台に向かうマリー・アントワネットの眼差しは、おそらく部分的に虚ろではあったものの常に真っ直ぐで、決して涙を見せることなく、ほとんど(あるいは全く)周囲を見回すこともなかったといわれています。

つまり、史料に基づけば、マリー・アントワネットの処刑は、この映画で再現されたものとはいくらか異なる様相だったはずなのです(関連記事:マリー・アントワネットの最期の時間)。

ぜひご自身の目でお確かめください。良き視聴を。