歴史物語

ゲブはなぜ墓の設計図のことでラノファーにあれほど怒ったのか?その理由を解説

ゲブが怒った理由とは?

ゲブがラノファーに対して強い怒りを露わにしたのは、ラノファーの手に渡った墓の設計図(間取り図)が、アメンホテプ3世の王墓に関するものであったからです。

アメンホテプ3世は、かつてゲブが仕えていたファラオです。この点こそが、ゲブの激しい反応を理解するうえで重要な鍵となります。

設計図が意味していたもの

エロイーズ・ジャーヴィス・マグロウの物語『黄金のゴブレット(The Golden Goblet)』の世界では、古代エジプトの王墓の内部構造は最高機密とされ、それを知る者は墓を盗掘することが可能になってしまいます。ゲブは若い日に石工としてアメンホテプ3世の墓の造営に携わり、墓の構造を熟知していました。

したがって、この設計図は単なる図面ではなく、王墓盗掘という危険な計画につながる情報でした。ラノファーがその存在に気づき、問いただそうとしたことで、ゲブは自分の秘密が暴かれることを恐れ、激昂せざるを得なかったのです。

まとめ

つまり、ゲブが怒った理由は、設計図が「かつて自分が仕えたファラオ、アメンホテプ3世の墓」のものだったからです。自分だけが知るはずの墓の秘密をラノファーに見抜かれたことこそが、彼の強い怒りの原因となりました。