1999年7月12日の出来事
1999年7月12日、アメリカ合衆国上院議員エドワード・M・「テッド」・ケネディは、ボストンで執り行われた従弟ジョン・F・ケネディ・ジュニアの葬儀ミサにおいて弔辞を述べました。このスピーチは、肉親としての個人的な追悼の言葉でありながら、同時に公共への奉仕という信念を訴える政治的メッセージでもありました。ケネディ上院議員は従弟の人生を讃えるとともに、アメリカ国民に対してその精神を受け継いでいくよう呼びかけたのです。
「夢は生き続ける」――歴史に残る一節
この弔辞の中で用いられた「The Dream Lives On(夢は生き続ける)」というフレーズは、その後、ケネディ家の遺産を象徴する有名な表現として広く知られるようになりました。このスピーチは、ジョン・F・ケネディ・ジュニアの葬儀における最も感動的な瞬間の一つとして、今も多くの人々の記憶に残っています。
弔辞から抜粋した主な言葉
「36年前のあの寒く雪の降るボストンの朝、私の兄とジョンを突き動かした夢を、私たちは決して忘れてはなりません。それは、強く、思いやりに満ち、公正な国家という夢でした。そこでは、強者がもはや弱者を脅かすことなく、権力者たちが抑圧される人々を見過ごすこともありません。それこそが彼のビジョンであり、彼の夢でした。The Dream Lives On ―― 夢は生き続けるのです。」
「ジョンは、人生とは決して無駄にしてはならない贈り物だと信じていました。だからこそ、彼は一日たりとも無駄にすることはありませんでした。笑いの力と愛の力を信じ、その贈り物を私たちみんなと分かち合ってくれたのです。」
「ジョン・F・ケネディ・ジュニアは目的を持って生き、私たち全員にも同じ生き方へ挑戦することを求めました。私たちには、自分の家族だけでなく、地域社会や国に対しても責任があるのだと私たちに思い起こさせてくれました。信じることのために立ち上がることを恐れてはならないこと、そして、たった一人の人間にも世界を変える力があることを決して過小評価してはならないことを、彼は私たちに教えてくれたのです。」
「彼を偲ぶのは、その生涯で成し遂げた業績のためだけではありません。心の優しさ、勇気、人格、そして何よりも、彼の人生そのものが放つ美しさのために。The Dream Lives On ―― 夢は生き続けるのです。」
弔辞が残したもの
ジョン・F・ケネディ・ジュニアの死後、テッド・ケネディによるこの弔辞は、その後に広がった深い悲しみと敬意の大きな流れに寄与しました。同時に、公共への奉仕に対するケネディ家の揺るぎない献身と、その遺産がアメリカの政治や文化に与えてきた影響の大きさを、改めて人々に思い出させたのです。