ロジャー・プルワーティ博士とは
ロジャー・S・プルワーティ(Roger S. Pulwarty)博士は、米国海洋大気庁(NOAA)傘下のコロラド大学ボルダー校協同環境科学研究所(CIRES)に所属する上級研究科学家です。
専門分野は気候科学、気候変動の影響評価、そして気候変動への適応戦略です。特に、政府機関や地域社会などのステークホルダーと連携しながら、意思決定に活用できる気候情報の開発と応用を推進してきた豊富な実務経験が大きな特徴です。
気候変動分野での主な活動
プルワーティ博士は、気候変動に関する国内・国際レベルの数多くの委員会や諮問パネルに参画してきました。政府間気候変動パネル(IPCC)第5次評価報告書(AR5)では主任執筆者を務め、さらに米国科学アカデミー、米国環境保護庁(EPA)、米国海洋大気庁(NOAA)においては専門家レビュアーとしても活躍しています。
これまでに気候変動に関する査読付き論文や著書の章を100件以上発表しており、国際会議やワークショップでの講演経験も非常に豊富です。世界各地の聴衆を対象にプレゼンテーションを行い、科学的知見の普及にも尽力してきました。
米国気象学会(AMS)および米国科学振興協会(AAAS)のフェローに選出されているほか、全米公共行政アカデミー(NAPA)の会員でもあります。
学歴
- 1989年:ワシントン大学にて大気科学の博士号(Ph.D.)を取得
- 1982年:オクラホマ大学にて気象学の修士号(M.S.)を取得
- 1977年:カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)にて大気・海洋科学の学士号(B.S.)を取得
主な受賞歴・栄誉
- 2015年:NOAA デビッド・ジョンソン気候スチュワードシップ賞
- 2014年:米国気象学会(AMS)クラレンス・ルロイ・マイジンガー賞
- 2014年:世界銀行「開発における気候変動適応チャンピオン」表彰
- 2013年:NOAA シルバーメダル
- 2012年:世界銀行「気候変動イノベーター:ベスト・オブ・ザ・ベスト」表彰
- 2009年:米国気象学会(AMS)フェロー
- 2007年:米国科学振興協会(AAAS)フェロー
- 2007年:NOAA 管理者賞
- 1997年:AMS 編集者としての優れた貢献に対する賞
- IPCC第1作業部会(WG1)AR5 共同執筆者
- IPCC第3次評価報告書(TAR)第2作業部会(WG2)共同執筆者
まとめ
ロジャー・プルワーティ博士は、気候科学の先端研究にとどまらず、その知見を実際の政策や社会の意思決定につなげる橋渡し役として国際的に高い評価を受けている、気候変動研究を代表する学者の一人です。IPCC報告書への貢献や数々の受賞歴からも、その影響力と専門性の高さがうかがえます。