歴史物語

シャーマンは南軍の補給線を麻痺させるために何をしたのか?その戦略の名前は?

「海への進軍」とは

「海への進軍(March to the Sea)」は、アメリカ南北戦争中の1864年11月15日から12月21日にかけて、北軍のウィリアム・テカムセ・シャーマン少将が率いた軍事作戦です。作戦は、シャーマン軍がジョージア州アトランタを出発し、南東へ進んで港湾都市サバンナを目指すというものでした。

北軍は進路沿いにある鉄道、橋梁、工場などのインフラや資源を次々と焼き払い、破壊しました。これにより南軍の補給線は深刻な打撃を受け、前線に不可欠な物資の供給が効果的に断たれることとなりました。

「ハード・ウォー」と呼ばれた焦土戦略

シャーマンはこの徹底的な戦争手法を「ハード・ウォー(hard war/強硬戦争)」と呼びました。彼の考えでは、南軍を打ち破る最良の方法は、その戦闘能力そのものを根こそぎ奪うことにありました。そのため、鉄道や橋、工場など、南軍の戦争遂行を支えるあらゆる施設と資源が破壊の対象となったのです。

海への進軍は確かに過酷で残酷な作戦でしたが、同時に大きな成功も収めました。この作戦は南北戦争の早期終結を後押しし、結果として数百万人の奴隷の解放へとつながったのです。