銀貨はかつて世界中の多くの国で鋳造されており、日常的な取引に広く使われてきました。中でも「ダイム」と呼ばれる10セント硬貨は、アメリカ合衆国を代表する銀貨の一つとして親しまれてきました。
アメリカの銀貨ダイムが廃止されたのはいつ?
アメリカにおいて、銀を含むダイムの鋳造は1964年をもって終了しました。翌1965年以降、ダイムは「クラッド(clad)」と呼ばれる新しい素材へと置き換えられています。
クラッド硬貨とはどのようなもの?
クラッド硬貨とは、主に銅で構成された芯の部分を、銅とニッケルの合金からなる薄い外層で覆った構造を持つ硬貨です。この素材への変更により、ダイムには貴金属である銀が一切含まれなくなりました。
銀貨が廃止された背景にあるもの
銀貨が姿を消した最大の要因は、銀価格の高騰です。当時、硬貨に含まれる銀の価値が額面価値を上回る事態が発生し、投機目的での銀貨の買い占めも問題となっていました。このため政府は、より安価な金属を使用した硬貨への切り替えを余儀なくされ、この方針は1965年の通貨改正法(Coinage Act of 1965)によって正式に法制化されました。
現在流通しているダイムはすべてクラッド製ですが、1964年以前に鋳造された銀貨ダイムは希少性が高く、コレクターの間で今なお高い人気を誇っています。