歴史物語

植民地時代のニューヨークの人々は何を飲んでいた?酒類とノンアルコール飲料のすべて

植民地時代のニューヨークでは、人々の日常に実に多彩な飲み物が浸透していました。当時の飲み物は大きく「アルコール飲料」と「ノンアルコール飲料」の2つに分けられます。ここでは、17世紀から18世紀のニューヨークで親しまれていた代表的な飲み物を詳しくご紹介します。

アルコール飲料

1. エールとビール

大麦、小麦、トウモロコシなどを原料に地元で醸造され、最も人気のある飲み物でした。水道が整備されておらず水が必ずしも清潔とは限らなかった時代、煮沸工程を経るビールは安全な水分補給の手段としても重宝されていました。

2. サイダー(リンゴ酒)

リンゴ果汁を発酵させて作るサイダーは、特に秋から冬にかけて好まれた定番の酒でした。リンゴの栽培が盛んだった北米では、庶民にも広く親しまれていました。

3. ワイン

ヨーロッパから輸入された赤ワインや白ワイン。海を越えて運ばれるため価格が高く、主に富裕層の飲み物とされていました。

4. ラム酒

カリブ海地域から輸入された蒸留酒です。水、砂糖、スパイスと混ぜて「ラムパンチ」や「グロッグ」として楽しまれるのが一般的でした。

5. ブランデー

ワインを蒸留して作られるお酒で、風味を楽しむだけでなく、薬用としても広く利用されていました。

6. ウイスキー

トウモロコシやライ麦を原料とした蒸留酒で、植民地時代の終わりに向けて次第に人気が高まっていきました。

ノンアルコール飲料

1. 水

最も身近な飲み物でしたが、不純物を取り除くために煮沸したり濾過したりしてから飲むのが一般的でした。

2. 牛乳

新鮮な牛乳のほか、バターミルク(脱脂乳)も日常的に飲まれていました。

3. ハーブティー

地元に自生するさまざまな植物を使って淹れられ、薬用や気分転換のために愛飲されていました。

4. コーヒーとチョコレート

植民地時代の後期になると人気が高まり、カリブ海や南米から輸入されたこれらの飲み物は、贅沢品として嗜まれていました。

5. フルーツジュース

果物を絞ってそのまま飲むほか、シロップに加工して水で薄めて飲むこともありました。

6. 糖蜜水

糖蜜(モラセス)を水で割った甘くてエネルギー豊富な飲み物で、手軽な栄養補給として重宝されました。