2ドル紙幣の裏面に描かれているのは?
アメリカの2ドル紙幣の裏面には、画家ジョン・トランブルによる歴史画「独立宣言(Declaration of Independence)」が描かれています。普段あまり目にする機会の少ない2ドル紙幣ですが、その裏面にはアメリカ建国の重要な瞬間が美しく刻まれているのです。
名画「独立宣言」とは
この絵画は1820年に完成し、現在はワシントンD.C.にあるアメリカ合衆国議会議事堂のロタンダ(円形ホール)に展示されています。1776年7月4日、独立宣言が採択された歴史的な場面を題材とした作品で、厳密には宣言の起草委員会が草案を大陸会議に提出した瞬間を描いています。
画面には47人の著名な人物が登場します。その中には、文書の起草を主導した中心人物として描かれたトーマス・ジェファーソンや、署名を行うジョン・ハンコックなどが含まれています。13の植民地が一つに団結し、独立への決意を固めた姿を表現した構図が特徴です。
なぜ2ドル紙幣に選ばれたのか
現行の2ドル紙幣は、アメリカ建国200周年にあたる1976年の発行時にデザインが刷新されました。この際、独立宣言の歴史的意義と象徴性を称えるため、トランブルのこの名画が裏面の意匠に採用されたのです。
2ドル紙幣は流通している紙幣の中でも使用頻度が非常に低い、珍しい額面です。しかし今もなお発行されており、法定通貨として問題なく使用できます。日常ではめったにお目にかかれないことから、縁起物や記念品として人気があり、コレクターの間でも注目を集めています。