
ルネサンス期の食卓を再現した様子。当時のフィレンツェ人は、良質なワインを決して手放さなかったといいます。
メディチ家全盛期、フィレンツェの食卓へようこそ
もし15世紀から16世紀、メディチ家が栄華を極めていたルネサンス期のフィレンツェで、市民の食卓に招かれる機会があるとしたら、私たちはどんな料理を目にすることになるのでしょうか。
日常食の主役はパスタ
まずほぼ間違いなく供されるのが、当時の毎日の食事の中心であったパスタの皿です。パスタはしばしば揚げて調理されたり、ニンニクと一緒に煮込んだりして食べられていました。また、ラビオリは茹で汁から取り出した後、ソテーしてチーズで味付けするのが一般的だったそうです。
午前9時~10時に始まる昼食
当時の昼食は、朝9時から10時の間にとるのが普通でした。食事は旬の新鮮なサラダで始まり、続いて小鳥の料理、ヤギのチーズ、そして果物がテーブルに並びます。
大人気だったレバー料理
さらに、レバーも非常に好まれており、レバーを使ったミートボールもよく登場しました。「軽めに済ませたい」という日にぴったりの一品だったようです。
締めくくりは適量のワイン
最後に、食事全体を良質なワインで流し込みます。ただし、あくまで節度を持って。当時は「数杯のワインは心にも体にもとても良い」と考えられていたため、フィレンツェ人は決してワインを断らなかったのです。
(出典:ジャン=リュカ・デュブルトン『メディチ家時代のフィレンツェの日常生活』)