歴史物語

1971年ドル硬貨に銀は含まれている?素材と価値を徹底解説

1971年ドル硬貨に銀は含まれているのか?

結論から言うと、1971年に一般流通用として発行されたドル硬貨(アイゼンハワードル)には、銀は一切含まれていません。

この硬貨は「クラッド(clad)」と呼ばれる構造を採用しており、中心部に純銅のコアを使用し、その外側を銅75%・ニッケル25%の合金で覆った多層構造になっています。

なぜ銀が使われなくなったのか

1965年以前のアメリカの10セント硬貨、25セント硬貨、50セント硬貨には90%の銀が含まれていました。しかし、銀価格の高騰により硬貨の金属価値が額面を上回る事態が発生し、硬貨の鋳潰しや海外流出が深刻な問題となりました。

このためアメリカ政府は1965年から銀を含まないクラッド材への移行を進め、1971年に登場したドル硬貨も、当初から銀を含まない銅・ニッケル合金で製造されたのです。

例外:40%銀のコレクター向けバージョン

ただし、ひとつ注意点があります。サンフランシスコ造幣局(Sミントマーク入り)で製造されたコレクター向けの未流通品・プルーフ版には、40%の銀が含まれているものが存在します。

これらは一般流通を目的としたものではなく、収集家向けに特別に販売された限定品であり、現在では銀地金としての価値に加えてプレミアムが付くこともあります。

1971年ドル硬貨の価値はどのくらい?

一般流通品の1971年ドル硬貨は銀を含まないため、金属としての地金価値はほとんどありません。状態の良いものや希少なミントマークを持つものは、収集価値によって数ドル〜十数ドル程度で取引されることがありますが、基本的には額面相当かそれ以下と考えてよいでしょう。

一方、40%銀入りのコレクターバージョンは銀相場に連動する地金価値があり、保存状態によってはさらに高い評価を受ける可能性があります。

まとめ

1971年のドル硬貨(流通品)は銀を含まず、銅75%・ニッケル25%のクラッド材で作られています。銀含有の有無を見分けるには、硬貨の縁の色合いやミントマーク(Sマークの有無)を確認するのがポイントです。手元にある場合は、ぜひ一度チェックしてみてください。