1954年3月、マローのCBS番組「シー・イット・ナウ」は、「マッカーシー上院議員に関する報告」と題したマッカーシーの痛烈な暴露番組を放送した。番組ではマッカーシー氏の批判者らとのインタビューを特集し、マッカーシー氏が証拠を示さずに個人を攻撃するために暗示や罪悪感を連想させて利用していることを強調した。
マローの放送はマッカーシーに対する世論の転換点となった。それはマッカーシーの信頼を損ない、最終的な失脚の一因となった。長い間効果的であった、証拠も証拠もなく人々を非難するマッカーシーの扇動的なスタイルがついに暴露された。
マロー氏の報告はジャーナリズムの勇気ある行動であり、大きな恐怖と被害妄想の時代にアメリカの民主主義を守るのに役立った。