ヴェルサイユ宮殿で生まれた王子
ルイ15世は1710年8月25日、ヴェルサイユ宮殿で誕生しました。父はフランス王太子(ドーファン)のルイ、母はサヴォイア家出身のマリー・アデライードです。しかし彼がわずか1歳のときに父が他界し、さらに1715年には祖父にあたる「太陽王」ルイ14世もこの世を去ります。こうしてルイは、わずか5歳にしてフランス王国の新国王として即位することとなったのです。
病気と疎外に見舞われた幼少期
ルイの子供時代は、病気と周囲からの関心の薄さに苦しむ日々でした。彼はたびたび体調を崩し、母親は子育てよりも自身の楽しみを優先して、息子を召使いたちの世話に任せきりにすることが少なくありませんでした。こうした環境の中で育ったルイは、内気で引っ込み思案、自信を持てない青年へと成長していきます。
隠れた才能と、行き届かなかった教育
その一方で、ルイは非常に聡明な子供であり、学習面で高い素質を見せていました。とりわけ歴史・地理・数学への関心が強かったと伝えられています。ところが残念ながら、彼は十分な質の教育を受けることができませんでした。家庭教師たちは堅実な学問の基礎を築くことよりも、宮廷での礼儀作法やマナーの指導を優先しがちだったのです。
困難を乗り越え、民に愛された王へ
厳しい幼少期の試練を抱えながらも、ルイはバランスの取れた立派な国王へと成長を遂げました。公正さと思いやりを兼ね備えた統治者として国民から広く支持され、その治世にはフランスが大きな繁栄と文化的開花を迎える時代が訪れました。
晩年と王位の継承
ルイは1774年5月10日、63歳でこの世を去りました。その後を継いだのは、孫にあたるルイ16世です。