10月という月名は、ラテン語の octo(オクトー)、つまり「8」という数字に由来しています。現在は1年の10番目の月である10月ですが、その名前には古代ローマの時代から受け継がれてきた歴史が刻まれています。
なぜ「8」を意味する言葉が10月の名前に?
古代ローマで使われていた初期の暦(ローマ暦)は、3月を年初とする10ヶ月の暦でした。この暦では、3月が第1の月、4月が第2の月と数えられていくため、10月はちょうど第8の月にあたりました。これが、「8」を意味する octo が10月の名称となった理由です。
ユリウス・カエサルの暦改正でも名前は変わらず
紀元前46年、ユリウス・カエサルはそれまでの暦を大幅に改訂し、太陽の動きに基づくユリウス暦を導入しました。この改革により、1年の始まりが1月に移され、10月は第10の月へと順番が変わります。しかし、すでに人々に定着していた月の呼び名をわざわざ変更することはなかったため、「October」という名称はそのまま現代まで引き継がれることになりました。
同じ由来を持つ他の月たち
実は、このような「ズレた番号」の名残は10月だけではありません。
- 9月(September):ラテン語 septem(7)に由来
- 11月(November):ラテン語 novem(9)に由来
- 12月(December):ラテン語 decem(10)に由来
いずれも、旧ローマ暦における順番を表す言葉であり、暦の仕組みが変わった後も名前だけが残った珍しい例といえます。日常的に目にする月名の中にも、こんな歴史的背景が息づいているのです。