歴史物語

聖ヨハネはいつ聖人になったのですか?

福音記者聖ヨハネ(使徒ヨハネ)は、カトリック教会、東方正教会、聖公会、ルター派など、主要なキリスト教の伝統において聖人として広く崇敬されています。

「いつ」聖人になったのか

興味深いことに、ヨハネには後世の聖人のような正式な列聖(カノン化)の日付が存在しません。イエス・キリストの直弟子である十二使徒は、初代教会の時代から自然発生的に聖人として崇敬されてきました。教皇が列聖の権限を独占する制度が確立したのは12世紀後半のことですが、それよりはるかに前から使徒たちは礼拝と崇敬の対象であり続けていたためです。

つまり、ヨハネは「ある特定の日に聖人になった」のではなく、キリスト教の歴史の最も早い時期から一貫して聖人として尊ばれてきた存在だといえます。

各教派における扱いの違い

一方で、バプテスト教会やペンテコステ派など、聖人の概念や特定の人物への崇敬を認めないプロテスタント諸教派では、ヨハネは伝統的に「聖人」としては位置づけられていません。これらの教派では、新約聖書の用法に基づき「すべての信者こそが聖なる者(聖徒)である」と捉えるため、特定の人物を聖人として特別に崇敬する慣習を持たないのが一般的です。

聖ヨハネの記念日

西方教会では毎年12月27日が「聖ヨハネ使徒・福音記者の祝日」とされ、クリスマスの直後に祝われます。東方正教会では9月26日(永眠日)および5月8日が彼の記念日とされています。