1944年6月13日、太平洋戦争の大きな転換点となるマリアナ諸島の戦いが本格的に動き出した。この日、アメリカ海軍は空母機動部隊による大規模な航空攻撃を実施し、日本軍の陣地に対して徹底的な事前爆撃を行った。
その目的は、まもなく上陸作戦に投入されるアメリカ陸軍第27歩兵師団の兵士たちの道を切り開くことにあった。彼らの標的となったのは、マリアナ諸島に位置するサイパン島である。
サイパン島攻略作戦の背景
サイパン島は、日本本土を新型爆撃機B-29の航続距離圏内に収める戦略的要衝として、両軍ともに極めて重要視していた島だった。アメリカ軍にとって同島の確保は、対日反攻作戦における最優先目標の一つとされていた。
6月13日の空母艦載機による攻撃は、上陸前の準備砲爆撃の一環として実施され、日本軍の防衛施設や陣地に大きな打撃を与えた。この攻撃からわずか2日後の6月15日には米軍の上陸作戦が本格的に開始され、サイパンの戦いは日米双方に甚大な犠牲をもたらす激戦へと発展していくことになる。