アメリカの地名として有名なロアノーク(Roanoke)。その名前の由来は、北米先住民であるアルゴンキン語族の言葉「Rawanoke(ラワノケ)」にあるとされています。
「Rawanoke」の意味は「白い貝殻のビーズ」
この言葉を完全な形で訳すと、「白い貝殻で作られたビーズ(白い貝珠)」という意味になります。当時、貝殻を加工して作られたビーズは「ワンパム(wampum)」と呼ばれ、先住民の間で通貨や装飾品、さらには儀式の場でも重要な品として珍重されていました。
地名に残る先住民の文化
16世紀末、イギリスの探検家たちがこの地へ足を踏み入れ、植民地建設を目指した際に、現地の言葉を採り入れて「ロアノーク」と名付けたと考えられています。地名からは、この地域が貝の産地として、あるいは貝珠の取引で栄えていたことがうかがえます。
現在、ロアノークはバージニア州の都市として知られるほか、入植者たちが忽然と姿を消した「失われた植民地」の謎でも広く知られています。地名の由来を知ると、この土地に根付いた先住民の豊かな文化に思いを馳せることができるでしょう。