歴史物語

トーマス・ドレイトンとは誰?米陸軍大将の経歴と人物像を解説

トーマス・ドレイトンとは

トーマス・F・ドレイトン・ジュニア(Thomas F. Drayton Jr.)は、40年以上にわたる軍歴を持つアメリカ陸軍の退役大将です。現役時代にはさまざまな階層で指揮官を務め、アメリカ陸軍訓練教義コマンド(TRADOC)司令官や、アフガニスタンの国際治安支援部隊(ISAF)統合司令部司令官などの要職を歴任しました。軍務退職後はL-3コミュニケーションズの上級顧問を務め、現在は複数の組織で取締役会会長を務めています。

生い立ち

トーマス・F・ドレイトン・ジュニアは1949年2月23日、サウスカロライナ州サムターにて、父トーマス・F・ドレイトンと母リリアン・P・ドレイトンの間に生まれました。父は薬剤師、母は学校教師でした。ドレイトンはサムターで育ち、地元の公立学校に通って学びました。

学歴

ドレイトンはニューヨーク州ウェストポイントにあるアメリカ陸軍士官学校に進学し、1971年に工学の理学士号を取得して卒業しました。その後、スタンフォード大学大学院でも学び、土木工学の理学修士号を取得しています。

軍歴

ウェストポイント卒業後、ドレイトンはアメリカ陸軍工兵隊の少尉として任官しました。40年間に及ぶ輝かしい軍歴の中で、数多くの指揮官職および参謀職を経験しています。

指揮官としての主な任務

  • ドイツにおいて第32工兵グループを指揮
  • 韓国において第20工兵旅団の指揮官を務める
  • アメリカ陸軍工兵学校の校長を務める
  • アメリカ陸軍工兵センターおよびフォート・レナード・ウッドを指揮
  • バージニア州フォート・モンローに本部を置くアメリカ陸軍訓練教義コマンド(TRADOC)の司令官を務める

参謀としての主な任務

  • ワシントンD.C.の工兵総監室でプロジェクトオフィサーを務める
  • アメリカ陸軍訓練教義コマンド(TRADOC)司令官の特別補佐官を務める
  • 連邦諮問委員会である国防科学委員会のメンバーを務める
  • ペンタゴンの統合参謀本部に勤務し、軍事建設および施設管理に関する業務の監督を担当

アフガニスタンとイラクでの任務

ドレイトンは2006年3月から2007年3月まで、アフガニスタンの国際治安支援部隊(ISAF)統合司令部の司令官に任命されました。この期間、同国における安全保障と安定の確立に取り組む国際部隊全体の監督責任を担いました。

さらに、2009年6月から2010年6月にかけては、イラク多国籍軍(MNF-I)の司令官および駐イラクアメリカ軍(USF-I)の司令官として、イラクでの作戦においても重要な役割を果たしました。

L-3コミュニケーションズの顧問として

現役からの引退後、ドレイトンは航空宇宙・防衛・セキュリティ分野の世界的企業であるL-3コミュニケーションズの上級顧問に就任しました。同社の幹部やマネージャーに対し、豊富な経験に基づく助言と指導を提供しました。

理事会メンバーとしての活動

ドレイトンは現在、軍人家族を支援する非営利団体「Operation Homefront」の取締役会会長を務めています。また、全米陸軍協会(AUSA)の取締役会会長も兼任しており、退役後も軍関係の社会貢献活動に積極的に関わり続けています。

私生活

ドレイトンは1971年に妻アンと結婚し、トーマス3世とアリソンの2人の子供に恵まれています。