歴史物語

1999年7月24日に何が起きた?NASA探査機「マーズ・グローバル・サーベイヤー」が火星軌道に到達

1999年7月24日、アメリカ航空宇宙局(NASA)の火星探査機「マーズ・グローバル・サーベイヤー(Mars Global Surveyor)」が、地球を離れてからおよそ半年にわたる旅の末、火星の周回軌道への投入に成功しました。これにより同探査機は、人類が地球から火星の軌道上へ送り込むことに成功した3番目の探査機となりました。

先駆者たち:バイキングとマーズ・オブザーバー

それ以前に火星周回軌道への投入に成功していたのは、1970年代に火星表面の詳細な撮影や着陸探査を行った「バイキング1号」と「バイキング2号」の2機です。一方、1992年に打ち上げられた「マーズ・オブザーバー」は、火星到達直前に通信が途絶え、軌道投入は叶いませんでした。

こうした先人たちの成功と失敗の経験を踏まえて開発されたのが、マーズ・グローバル・サーベイヤーでした。

火星の全体像を描き出した探査機

マーズ・グローバル・サーベイヤーは、火星の地形、磁場、大気や気象などを網羅的に観測するミッションを担当しました。高解像度カメラによる撮影では、かつて液体の水が流れた可能性を示唆する地形なども発見されており、火星研究の進展に大きく貢献しました。

また、当初の計画をはるかに超える長期間にわたって観にわたって観測を継続し、火星の詳細な「全体地図」を作り上げた功績は、火星探査の歴史において特筆すべきものといえます。