アフリカの歴史

マハトマ・ガンジーを暗殺した男、ナトゥーラーム・ゴードセーのその後は?

ガンジー暗殺事件とは

1948年1月30日、「インド独立の父」と呼ばれるマハトマ・ガンジーは、ニューデリーのビルラー・ハウス(現在のガンディー・スムリティ)で行われていた晩祷の場で、至近距離から発射された銃弾を受け、78歳でこの世を去りました。インドの独立を導いた偉大な指導者の死は、国内外に大きな衝撃を与えました。

犯人・ナトゥーラーム・ゴードセーとは何者か

暗殺を実行したのは、当時37歳のジャーナリスト兼活動家であるナトゥーラーム・ゴードセー(Nathuram Godse)です。彼はヒンドゥー民族主義団体「ヒンドゥー・マハーサバー」に関わる人物で、インド分割やパキスタンへの資金供与などに対して強い反対意見を持っていました。ガンジーの宗教間の融和を重んじる姿勢がヒンドゥー教徒の利益を損なっていると考えたことが、犯行に至った動機だとされています。

裁判と死刑判決

ゴードセーは犯行直後に現場で取り押さえられ、即座に逮捕されました。その後、共犯者たちとともに裁判にかけられ、1949年に絞首刑の判決を受けます。法廷では自ら長時間にわたり弁明を行ったと伝えられていますが、判決が覆ることはありませんでした。

その後どうなったのか

ゴードセーは1949年11月15日、パンジャーブ地方のアンバラ中央刑務所にて絞首刑に処されました。同じく死刑判決を受けた共犯者のナラヤン・アプテも、同日に処刑されています。関係者の証言によれば、ゴードセーは刑の執行まで最期の時を冷静に受け止めていたといわれています。

こうして、ガンジーを暗殺した男は、犯行から約1年10ヶ月後に自らの命をもって償うこととなりました。この事件は今日でも、インドにおける宗教対立や暴力の問題を考える上で重要な歴史的出来事として語り継がれています。