テキサス州東部に位置するナコドチェス(Nacogdoches)は、1779年にスペイン人入植者によって設立された歴史ある町です。この町の創設において中心的な役割を果たしたのは、スペイン系の商人・開拓者であるアントニオ・ヒル・イバルボ(Antonio Gil Y'Barbo)でした。
ナコドチェスの設立
18世紀後半、当時この地域はヌエバ・エスパーニャ(メキシコ)の辺境であり、スペイン王国の支配下にありました。1779年、アントニオ・ヒル・イバルボは入植者たちを率いてこの地に定住し、正式な町としてナコドチェスを築き上げました。彼は町の計画や建設を主導し、後に「ナコドチェスの父」とも称される存在となっています。
アントニオ・ヒル・イバルボとは
イバルボはロス・アダイス(Los Adaes)出身の実業家で、フランス領ルイジアナとの交易にも関わるなど、当時の辺境地域で大きな影響力を持っていました。彼が建てた石造りの家「ストーン・フォート」は、交易の拠点として栄え、現在もナコドチェスの歴史的ランドマークとして知られています。
「テキサス最古の町」としての歴史
ナコドチェスは、ヨーロッパ人が定住した場所としてはテキサス州内でも特に古い歴史を持ち、「テキサス最古の町」と呼ばれることがあります。その後、この町はスペイン、メキシコ、テキサス共和国、そしてアメリカ合衆国と、統治者が幾度も変わる激動の歴史を経験しました。現在ではスティーブン・F・オースティン州立大学の所在地として知られ、歴史と学問が調和する町として発展を続けています。