アフリカの歴史

ブラック・ヒストリー・マンスの由来は?設立のきっかけと2月に定められた理由

「ブラック・ヒストリー・マンス(黒人史月間)」は、アフリカ系アメリカ人がアメリカ合衆国の歴史と発展に果たしてきた貢献を称え、広く認識するために設けられた記念期間です。毎年2月に設定されており、現在では学校教育やメディア、企業などでも取り上げられる重要な行事となっています。

提唱者は歴史家カーター・G・ウッドソン

この記念月間の起源は、1915年にまでさかのぼります。アフリカ系アメリカ人の歴史家であるカーター・G・ウッドソン(Carter G. Woodson)が、黒人の歴史を研究し広める活動を提唱したことが始まりでした。ウッドソンは黒人史研究の組織を設立し、1926年には毎年2月の1週間を「黒人歴史週間(Negro History Week)」として祝う運動を展開しました。

1976年、国家公式の記念月間へ

その後、公民権運動の進展や社会全体の意識変化とともに、この週間は次第に認知度を高めていきました。そして1976年、ジェラルド・R・フォード大統領がアメリカ合衆国建国200周年に合わせて、これを正式な国家の記念月間として承認します。以降、毎年2月が「ブラック・ヒストリー・マンス」として全米で祝われるようになりました。

なぜ2月なのか?

2月が選ばれたのには明確な理由があります。この月には、アフリカ系アメリカ人の歴史における二人の重要人物の誕生日が含まれているからです。

一人は奴隷制廃止運動の指導者として知られるフレデリック・ダグラス(Frederick Douglass)、もう一人は奴隷解放宣言を発したエイブラハム・リンカーン(Abraham Lincoln)元大統領です。彼らの誕生日にちなんだ2月は、黒人の歴史を振り返るのに最もふさわしい時期とされたのです。

まとめ

ブラック・ヒストリー・マンスは、歴史家カーター・G・ウッドソンの提唱から始まり、半世紀以上の時を経て国家的な記念行事となりました。アメリカの歴史における多様性への理解を深める貴重な機会として、今日も多くの人々に受け継がれています。