戦乱の時代を生き抜いた男、うちはマダラ
『NARUTO』に登場する伝説の忍・うちはマダラが世界支配を目指した理由の根底にあるのは、自分とうち一族のための平和を手に入れることです。
マダラは幼い頃から、忍同士が争い続ける戦国時代を間近で経験してきました。兄弟を次々と戦火に失い、命懸けで戦い続ける毎日の中で、「この世界は終わりなき殺し合いだ」という絶望的な現実を痛感していたのです。
平和への願いが歪んだ形となって
かつて千手柱間と共に木ノ葉隠れの里を創設したマダラでしたが、里の方針やうちは一族の扱いをめぐる対立から里を去り、やがて現実的な手段では真の平和は実現できないと結論づけます。
彼がたどり着いた答えこそが、全人類を幻術にかけて一つの永遠の夢へと閉じ込める「月の眼計画」でした。無限月読によって世界を一つの巨大な夢の中に包み込めば、争いも死も存在しない理想郷を作り出せる——それがマダラの考える「平和」だったのです。
永遠の夢という逃避
マダラにとってこの計画は、自分自身とうち一族を、戦いと死に満ちた現実から救い出すための最後の手段でもありました。過酷な運命を背負った彼の行動原理には、深い悲しみと諦念が刻まれています。
結果としてそれは世界の自由を奪う暴挙となりましたが、その動機自体は「戦乱をなくしたい」という切実な願いから生まれたもの。マダラというキャラクターの悲劇性を理解する上で、この背景は欠かせない要素といえるでしょう。