「ハソック(hassock)」という言葉は、中世英語の「hersek」に由来しています。この語は「粗い布」を意味するもので、もともとざらざらした織物を指す言葉でした。
宗教儀式とともに発展したクッション
初期のハソックは、いぐさ(ラッシュ)などを材料として作られることもありました。当時の人々は、教会での礼拝や祈りの際に長時間ひざまずく必要があり、膝への負担を和らげるためにこのクッションが重宝されていました。硬い石造りの床の上で祈りを捧げる際、ハソックは快適さをもたらす実用的な道具だったのです。
16世紀からの長い歴史
「ハソック」という名詞が文献上で確認できるのは、16世紀からです。以来500年以上にわたり、この言葉は受け継がれてきました。現在では、教会用の跪くためのクッションとしてだけでなく、足置き(フットスツール)を指す言葉としても広く使われています。
一見シンプルなこの言葉には、中世の織物文化から宗教的習慣まで、興味深い歴史が詰まっているのです。