アフリカの歴史

植民地支配を免れたアフリカの2カ国とは?エチオピアとリベリアの歴史

19世紀末から20世紀初頭にかけて、いわゆる「アフリカ分割」により、アフリカ大陸のほぼ全域がヨーロッパ列強の植民地となりました。しかし、その激動の時代を通じて主権を守り抜き、植民地になることを回避した国がわずかに2つ存在します。それがエチオピアとリベリアです。

エチオピア:世界最古級の独立国家

エチオピアは世界で最も古い歴史を持つ国の一つであり、その起源は紀元前4千年紀にまで遡ります。アフリカ北東部の「アフリカの角」と呼ばれる地域に位置し、人口は1億1500万人を超えるアフリカ有数の大国です。

エチオピアは、ヨーロッパ列強による本格的な植民地化を免れた数少ない国として知られています。特に1896年のアドワの戦いでは、メネリク2世率いるエチオピア軍がイタリア軍を撃破し、独立を守り抜きました。ただし、1936年から1941年までの約5年間、第二次エチオピア戦争の結果としてイタリアに一時占領された時期があります。この占領は国際連盟でも大きな問題となり、エチオピアは1941年に主権を回復しました。

リベリア:解放された奴隷たちが築いた国

リベリアは西アフリカの大西洋岸に位置する国です。1847年、アメリカ合衆国から解放された元奴隷たちによって建国され、アフリカ大陸で最も古い独立共和国として知られています。

リベリアもまた、ヨーロッパ列強による植民地化を免れました。ただし、その建国の経緯から、独立以降はアメリカ合衆国と極めて密接な関係を維持してきました。首都モンロビアの名前は、アメリカ第5代大統領ジェームズ・モンローにちなんで付けられたものであり、両国の深いつながりを今に伝えています。

まとめ

エチオピアは武力によって独立を守り、リベリアは独自の建国の歴史を歩むことで、それぞれ異なる道ながら植民地支配を回避しました。「一度も植民地になったことがない」という特異な歴史は、両国の国民的アイデンティティと誇りの源泉となっており、アフリカ近代史を語る上で欠かせない存在です。