アジアの歴史

カザフスタンの政府形態とは?大統領制共和国の政治体制をわかりやすく解説

カザフスタンの政府形態は大統領制共和国です。中央アジア最大の国土を有するこの国では、大統領が国家元首と政府の長の両方の役割を担い、強力な権限を行使する体制がとられています。

大統領の権限と選出方法

カザフスタンの大統領は、国民による直接投票で選出されます。任期は5年で、最大2期まで務めることができるとされています(なお、2022年の憲法改正により、現行制度では7年の単独任期へと移行しています)。

大統領は首相および内閣メンバーを任命する権限を持ち、外交・安全保障など国政の最重要事項を統括します。一方、首相は内閣を率いて、国の日常的な行政運営を担当し、閣僚たちとともに経済政策や社会政策の実行にあたります。

議会「マジリス」の役割

カザフスタンの議会は二院制ですが、その中核を担うのが下院に相当する「マジリス」です。マジリスは107名の議員で構成され、比例代表制に基づいて選出され、任期は5年です。

マジリスには、次のような重要な権限が与えられています。

  • 法律の制定・可決
  • 国家予算の承認
  • 国際条約の批准

司法制度の独立性

カザフスタンの司法府は、行政部門・立法部門から独立した第三の部門として位置づけられています。司法組織の頂点に立つのは最高裁判所で、同裁判所が国内で最も高い地位にある裁判所となります。裁判官は大統領によって任命される仕組みです。

主な政党

カザフスタンには複数の政党が存在します。長年にわたり与党として政権を支えてきたのが「ヌル・オタン」党(現在は「アマナト」党に改称)であり、主要野党としては「アク・ジョル」(光の道)党がよく知られています。