インディアン戦争とは何か
インディアン戦争とは、ヨーロッパからの植民者、そして後に成立したアメリカ合衆国と、北米大陸に暮らすさまざまなネイティブ・アメリカン(先住民)部族との間で繰り広げられた一連の武力紛争の総称です。
重要なのは、インディアン戦争が「たった一つの戦争」ではなく、数百年にわたる多数の紛争や戦闘をまとめて呼ぶ言葉だという点です。そのため、「何年に始まった」という明確な答えを一つに定めることは非常に難しくなっています。
戦争の始まりは16世紀
一般的に、インディアン戦争の起点は16世紀とされています。この時代、スペイン、フランス、イギリスなどのヨーロッパ諸国が北米大陸への植民地化を進め、土地や資源をめぐって先住民部族との摩擦が頻発するようになりました。
例えば、スペイン人探検家たちによる征服活動や、東海岸におけるイギリス植民地と現地部族との衝突などが、初期の紛争として挙げられます。
アメリカ独立後も紛争は継続
1776年のアメリカ独立宣言以降は、戦いの相手がヨーロッパ列強から新興のアメリカ合衆国へと移り変わりました。西進運動(マニフェスト・デスティニー)が加速する19世紀には、土地の割譲や保留地への強制移住をめぐる抗争が各地で激化しました。
終わりの時期について
インディアン戦争の終結もまた明確な年ではありませんが、多くの歴史家は1890年のウーンデッド・ニー(負傷した膝)の虐殺を事実上の終わりとみなしています。この事件をもって、大規模な武装抵抗はほぼ終息しました。
まとめ
インディアン戦争は16世紀にヨーロッパ植民者の到来とともに始まり、19世紀末まで約400年近く続いた長期にわたる紛争群です。単一の開始年を特定することはできませんが、ヨーロッパ人の北米進出が本格化した16世紀をその起点と捉えるのが一般的です。