魏晋南北朝には優秀な君主は少なかったが、優秀な武将が数多く登場した。 今回紹介する高長公も優秀な武将の一人と言えるでしょう。 雅楽「蘭陵王」に歌われ、三島由紀夫最後の短編小説『蘭陵王』の原作となった名将の生涯を覗いてみましょう! ※残念ながら、三島由紀夫の小説には高長公は登場しません。 北斉の皇族 高長公 高長公の祖父は北魏の重臣である高桓であり、父の高成は北魏の分裂王朝である東魏の重臣であった。 中国文化では子供の地位は母親に大きく左右されるが、高長公は母親の地位が低いためにあまり優遇されなかったようだ。 魏晋の南北朝時代は暗殺が多発した時代で、高長公の父・