UCMJ第91条の概要
米国軍隊の統一軍法典(Uniform Code of Military Justice、略称UCMJ)第91条は、「准尉(Warrant Officer)、下士官(Noncommissioned Officer)、または海軍下士官(Petty Officer)に対する反抗的行為(Insubordinate Conduct)」を定める条文です。軍隊における指揮系統と規律を維持するため、これらの階級の者に対する暴力行為、命令違反、無礼な言動を厳しく禁じています。
第91条が禁止する3つの行為
この章(軍法会議の対象となる者)に服する者が、以下のいずれかに該当する行為を行った場合、本条が適用されます。
1. 暴行・殴打
准尉、下士官、または海軍下士官を殴る、あるいは暴行を加える行為です。身体的な攻撃は、軍隊の規律を直接損なう重大な違反行為とみなされます。
2. 正当な命令への故意の不服従
准尉、下士官、または海軍下士官が発した正当な(lawful)命令に、意図的に従わない行為です。ここでいう「正当な命令」とは、職務権限の範囲内で発せられた合法的な命令を指します。
3. 軽蔑的・無礼な言動
言葉や態度において、准尉、下士官、または海軍下士官を軽んじたり、敬意を欠いた扱いをする行為です。暴言だけでなく、敬礼の拒否など態度面での不敬も含まれます。
処罰について
上記の行為を行った者は、軍法会議(court-martial)が科すべきと判断する刑罰を受けます。具体的な処罰内容は、行為の重大性、状況、行為者の経歴などを考慮して、軍法会議の裁量により決定されます。
まとめ
UCMJ第91条は、軍隊の階級秩序と規律を守るうえで重要な役割を果たしています。准尉や下士官は部隊運営の中核を担う存在であり、彼らに対する反抗的な行為は部隊全体の機能を損なうため、厳格に処罰の対象となるのです。